テーマ:ブローデル

牽強付会

 柄谷行人さんの「世界史の構造」をお奨めいただいたので、図書館から借りて読み始めたのですが、残念ながら、最初の方のわずかひとつまみ、「序章」を読み終わったところで、ため息をつきながら図書館に返しに行ってしまいました。  その理由は大きく二つあります。 1 理由その1~人を見ない  「現在の先進資本主義国では、資本=…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part7 残された矛盾~自民党を野党に

 私は本稿の冒頭近く、「資本主義経済」が自由にルールを改変している、と書きました。  一方で、最低賃金や労働時間規制などのルールを改変して、そうした資本主義経済の働きにブレーキをかけることを提案しました。  これは、矛盾した提案だと言うことに、お気づきの方も多いでしょう。  つまり、今、ルールを決める力は向こう側にあって、私たちの…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part6 不便になることの楽しみ

 欧州では日曜日に商店がお休みなのは当たり前だそうです。  聞き及んだところでは、ロンドンでもパリでも観光客のお目当ての通りだけは日曜日にお店を開けているそうですが、それ以外のお店はみなお休みだそうです。  それは不便なことでしょうか。  資本主義経済という「頭」を冷ますためには、実は私たちみんなの頭を冷ます必要がある、というのが…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part5 「頭」を冷やすための具体策

 それではどうするか、ということについて、1970年代に「プラグを抜く」という提案をしたのはイヴァン・イリイチでした。(注1)  この提案を私の述べてきた説明に沿って言い換えるならば、「頭」を切り落としても息の根を止められないなら、ある程度、継続的に「頭」に冷や水をかけて、「頭」を冷ましてやる、と喩えてみたいと思います。  つまり、…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part4 だったら「頭」を切り落とすか

 さて、「頭」である資本主義経済が、自分たちの利益を極大化するために政治を操り、ルールを自由に改変してしまい、多くの労働者が搾取の元に隷属させられている現状を改めるためにはどうするか。  一つの選択肢は、「頭」を切り落とすことです。  そして、ロシア革命によって農民と工場労働者の福祉向上を極大化するための計画経済を目指したソビエト連…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part3 ルールを操る資本主義経済の姿

 ここで少し話題を変えて、資本主義経済がどのように自分の都合の良いようにルールを改変するか、その実例をお示ししようと思います。  私がそのことを痛感したのは労働者派遣法の平成27年改正の時でした。  労働者派遣法は、昭和60年の成立以来、繰り返し規制緩和のための法改正を繰り返してきました。  しかし、平成24年の法改正は当時の民主…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part2 資本主義経済と物流

 資本主義経済は市場経済から立ち上がったものであるとはいえ、「頭」部分であるからには「胴体」や「足腰」なしには成り立ちません。  つまり、物流と金融という「胴体」なしには資本主義経済は利益を上げられない、と言うことです。  しかし、このことを裏返すと、資本主義経済が利益を上げるためには、物流と金融にかける経費を最小化し、場合によって…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part1 「資本主義経済」を描写する

 ここではF.ブローデルの「物質文明・経済・資本主義」の示されているモデルを参考にお話を進めてきたいと思います。  さて、「市場経済」とは、ある品物をA地点からB地点に運ぶ「物流」と、その逆の方向に代金を回収する「金融」の働きの集まりです。  普通は、物流と金融の働きの両端には商人がいて、その人たちは対等な立場で向き合っています。 …
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キリストはエボリで止まった

 カルロ・レーヴィ「キリストはエボリで止まった」(岩波文庫)を読みました。  内容は、ファシスト政権下の1935年からほぼ1年間にわたって南イタリアの寒村に滞在した著者の目に映った前近代的な村の暮らしや人々の物語です。  この衝撃的なタイトルは、本書の冒頭にいきなり飛び出してきて、文明や救済はこの寒村にはやってこなかった、と…
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F.ブローデル「地中海」再読

 お仕事を辞めたら再読したいと思っていた本がいくつもあって、まず最初に読みたかったのが旧新約聖書でした。  これについては退職後すぐに読み始めて6月の末に終わったので、次なる候補だったフェルナン・ブローデルの「地中海」を今読み進めているところですが、これがまた面白い。  最初に読んだときは図書館からハードカバー版全6巻を借り…
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