バラバラ


 今日の日本における最大の問題は、人々がバラバラになっていること、です。

 例えば、日本の非正規労働者は約4割で、その多くが女性と若年者です*。

 非正規労働の問題点は色々あると思いますが、その最大の問題はほとんどの人がバラバラになっている、ということです。

 例えば、非正規労働者の多くが週に3、4日のシフト勤務をしていますが、そうのような働き方になると一緒に働く人や前後のシフトに入っている人とほとんど交流がありません。

 もちろん、互いにお名前くらいは知っているし、ご挨拶もしますが、それ以上の付き合いはない、メアドもラインのアカウントもやり取りしない、ということが多いようです。

 そういう中で、ハラスメントを受けたり、指名解雇されたときに、一人ではとても対抗できないので、ほぼ確実に心身の健康や仕事を失うことになります。

 なぜ、人々がバラバラになってしまったのか、という点についての検討はここでは棚上げにしますが、現象面だけに注目するならITの影響が大きいと思います。

 つまり、繋がりたい人と気楽につながれるんだったら、繋がる必要のない人とは無理して繋がらなくてもいい、と人々が比較衡量して判断するのは当然です。

 だから、人々はどんどんバラバラになっていき、結果として、自らの安全保障を失っていくのですが、残念ながら多くの人がそのことに気がついていません。

 人間は一人一人ではとても弱いものです。

 だからといって、アメリカのように銃器の保有を自由化するのは愚の骨頂であり、色々と面倒くさいし大変だけど、周りの人々と様々な形で繋がりあい、支え合うことこそが、自分の生活と社会の安定を守る上で大切なのです。

 だから、IT技術の利用についても、人々の連帯や支え合いを損なうことのないように配慮しながら進める必要があるはずです。

 最近、私の教会も含めて、礼拝のWEB中継を始めた教会がたくさんありますが、実はそのことが教会の両肩に大きな重荷を載せるものであることを覚え、覚悟すべきだと思います。

 教会を社交の場にすべきだとは絶対に思いませんが、人々が神の前に呼び集められるというのは、どういうことなのか、真の神が私達の神となり、私達がその民とされるというのは、どういうことなのか、そのこととWEB中継の関連を、各教会はしっかり検討すべきだと思います。

 もっとも、今日、人々がバラバラになっている現状やその原因についての幅広い視野を持った神学が存在するのか、不勉強な私には知るよしもありませんが。

*2019年度計の労働力調査によると、役員を除く雇用者に占める非正規労働者は38%で、女性だけを見ると56%、年齢別では15~24歳は51%、25~34歳は24%です。


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