白く塗った壁よ

 使徒言行録23章は、無実の罪で最高法院に引き出されたパウロの弁明の様子を伝える、とてもドラマチックで緊迫した場面です。

 しかし、その場面のはじめの方に出てくる、パウロが大祭司に投げかけた「白く塗った壁」という言葉の意味がよく分かりませんでした。

 しかし、今回の聖書通読の中でマタイによる福音書23章27節に次のようなイエス様の言葉があるのを見つけました。

 「律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨やあらゆる汚れで満ちている。 」

 つまり、偽善者という意味で使っていると言うことですね。

 そう考えると、その後に続く「パウロは言った。「兄弟たち、その人が大祭司だとは知りませんでした。確かに『あなたの民の指導者を悪く言うな』と書かれています。」というパウロの答えぶりが納得できます。

 ちなみに、「墓」と「壁」について、ちょっとだけ私見を補足すると、当時の墓は崖にうがたれた洞窟で、その入り口を何らかの材料で塗り固めてあったものと思います。

 イエス様のお墓を大きな石で塞いでおいた、という記事は、安息日の前日の夕方で、塗り固める作業をする時間がなかったということを伝えたかったための記事だろうと思います。

 なので、通常の墓穴は石で塞いだ後、さらに漆喰のようなもので塗り固めてあって、崖の壁面にそこだけいかにも色の違うところがあったから「白く塗った壁」という言い方をしたのではないか、と思います。

 だとすると、「墓」といわず、あえて「壁」といったパウロはイエス様よりも一層、皮肉っぽい、攻撃的な言い方をしたと言うことかもしれません。

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