テーマ:アンチ自民党

死んでも派遣で働くな 6(労働者のための派遣法ができない理由)

 以下の文章はA.センがインドにおける健康保険の制度設計について述べたものですが、日本における派遣法の歩みをあまりにも的確に言い表しているので、少し長いのですが、引用させていただきます。 「不可逆性にかかわる問題 最後に、民間の健康保険に依存する枠組みには、一方通行の道のように、事実上は後戻りできなくなる恐れがある。というのも…
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死んでも派遣で働くな 5(「黒部の太陽」と徴用工問題 編)

 僕が子供の頃、「黒部の太陽」という映画が大ヒットしました。  ネットで調べると1968年の制作公開だったそうで、僕自身はつい最近、TVで見ましたが、なるほどヒットしたのも頷ける内容でした。  ただし、労働法にいくらか詳しい人が見ると、明らかに法律違反があったことが分かると思います。  過酷な土木工事の映画で沢山の建設…
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ポラニーに聞く「分かっちゃいるけどやめられない」

 私たちは皆、原因があって、結果が生まれるという考え方、いわゆる因果律によって社会のなかで生きていくためのルールを学びます。  だから、その逆、つまり結果をナントカしたかったら、その原因に遡ればナントカなるはずと思い込むのは自然の成り行きです。  しかし、現実はなかなかそうならないし、むしろ、そんな単純なことで世の中が良くなるなら、…
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「現人神に捧げられた焼き尽くす捧げ物」広島・長崎

 「性からみた核の終焉」ブライアン・イーズリー著(里深文彦監修 相良邦夫・戸田清訳 新評論刊 原著は1983年)は、男性原理による女性原理の抑圧という視点から核兵器開発の歴史を検討する著作で、著者自身の物理学者という知見を生かした丁寧な叙述が魅力的な一冊です。  特に、その第3章はナチス・ドイツが降伏し、戦後処理が国際政治の主…
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レオポルド・コール「居酒屋社会の経済学」のお奨め

 原題は"The overdevelopped nations~The diseconomies of scale"。  つまり、「過剰開発国家~規模の不経済」というのです。  原著の出版は1974年、大部分の論文の執筆時期は1950年代と言うことで、古い本ではありながら、今日の日本のありように照らしても、なお、聞くべきとこ…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part7 残された矛盾~自民党を野党に

 私は本稿の冒頭近く、「資本主義経済」が自由にルールを改変している、と書きました。  一方で、最低賃金や労働時間規制などのルールを改変して、そうした資本主義経済の働きにブレーキをかけることを提案しました。  これは、矛盾した提案だと言うことに、お気づきの方も多いでしょう。  つまり、今、ルールを決める力は向こう側にあって、私たちの…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part6 不便になることの楽しみ

 欧州では日曜日に商店がお休みなのは当たり前だそうです。  聞き及んだところでは、ロンドンでもパリでも観光客のお目当ての通りだけは日曜日にお店を開けているそうですが、それ以外のお店はみなお休みだそうです。  それは不便なことでしょうか。  資本主義経済という「頭」を冷ますためには、実は私たちみんなの頭を冷ます必要がある、というのが…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part5 「頭」を冷やすための具体策

 それではどうするか、ということについて、1970年代に「プラグを抜く」という提案をしたのはイヴァン・イリイチでした。(注1)  この提案を私の述べてきた説明に沿って言い換えるならば、「頭」を切り落としても息の根を止められないなら、ある程度、継続的に「頭」に冷や水をかけて、「頭」を冷ましてやる、と喩えてみたいと思います。  つまり、…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part4 だったら「頭」を切り落とすか

 さて、「頭」である資本主義経済が、自分たちの利益を極大化するために政治を操り、ルールを自由に改変してしまい、多くの労働者が搾取の元に隷属させられている現状を改めるためにはどうするか。  一つの選択肢は、「頭」を切り落とすことです。  そして、ロシア革命によって農民と工場労働者の福祉向上を極大化するための計画経済を目指したソビエト連…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part3 ルールを操る資本主義経済の姿

 ここで少し話題を変えて、資本主義経済がどのように自分の都合の良いようにルールを改変するか、その実例をお示ししようと思います。  私がそのことを痛感したのは労働者派遣法の平成27年改正の時でした。  労働者派遣法は、昭和60年の成立以来、繰り返し規制緩和のための法改正を繰り返してきました。  しかし、平成24年の法改正は当時の民主…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part2 資本主義経済と物流

 資本主義経済は市場経済から立ち上がったものであるとはいえ、「頭」部分であるからには「胴体」や「足腰」なしには成り立ちません。  つまり、物流と金融という「胴体」なしには資本主義経済は利益を上げられない、と言うことです。  しかし、このことを裏返すと、資本主義経済が利益を上げるためには、物流と金融にかける経費を最小化し、場合によって…
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頭を冷まして「頭」を冷やす Part1 「資本主義経済」を描写する

 ここではF.ブローデルの「物質文明・経済・資本主義」の示されているモデルを参考にお話を進めてきたいと思います。  さて、「市場経済」とは、ある品物をA地点からB地点に運ぶ「物流」と、その逆の方向に代金を回収する「金融」の働きの集まりです。  普通は、物流と金融の働きの両端には商人がいて、その人たちは対等な立場で向き合っています。 …
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