聖書の「エクレシア」



 前回は「コイノニア」という言葉を追求してみました。
 そこで、今回は行きがけの駄賃的感覚で「エクレシア」を検索してみましたが、まぁ、出るは出るは・・・
 具体的には前回と同じ、http://www.onlinegreekbible.grでἐκκλησίαという語を検索しました(ヴァージョンはVamvas)。なお、ひとつの節に「エクレシア」が二回登場する場合もありますが、ヒット数が多すぎるので、ざっくり節を単位に数えました。
 登場する節が多い順に並べると以下の通りです。

使徒 20カ所
第1コリ 20カ所(na27aでは21カ所)
黙示録 19カ所(一カ所を除きすべて冒頭の教会宛メッセージ部分)
エフェソ 8カ所
ロマ 5カ所
第2コリ、コロサイが各4カ所、
ガラテア、第1テモテ、第3ヨハネが各3カ所、
マタイ、フィリピ、ヘブライが各2カ所、
第1テサ、第2テサ(na27aでは2カ所)、フィレモン、ヤコブ、第1ペテロが各1カ所。

 こうやって数えると、使徒言行録と第一コリントが圧倒的な頻度で教会について語っていることが分かります。
 使徒言行録は、各地に教会を建てていくお話だからこの結果に不思議はないのですが、第一コリントの登場回数は、その分量に比べても(新共同訳では60ページ対26ページ)驚異的な頻度だと思います。

 逆に、福音書の中で「エクレシア」に言及しているのがマタイの2カ所だけ、というのも興味深いところで、この2カ所がマタイの創作である蓋然性を強くするとともに、教会の成立の歩みを考える上で多くの示唆を与えてくれると思います。

 ちなみに、新共同訳について日本聖書協会のサイトで「教会」という言葉を検索してもほぼ同様の結果になりましたので、どうやら「エクレシア」を「教会」と一貫して訳しているらしい、ことも分かりました。

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