「崩壊学」のお奨め

 パブロ・セルヴィーニュ, ラファエル・スティーヴンス著「崩壊学」をぜひご一読いただくよう、お奨めします。  まず、本書の大づかみを申し上げると・・・  国際的な金融、サプライ・チェーン、化石燃料市場などの複数の複雑系が絡まり合った巨大な複雑系となった今日の世界は、以下のように崩壊が確実である。 「複雑系科学が発見したのは、複雑系システム(経済や生態系が入る)はある閾を超え…

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教会とバラバラの人々

 今日の日本の最大の問題は人々がバラバラになっていることだ、と申し上げました。  そのような視点で聖書を読むと、面白いことに、聖書の中の人々はいつどんな状況になってもバラバラにならないのです。  もちろん、旧約聖書の中には戦いがたくさん描かれますが、それらは共同体が一致して戦った他民族との戦いか、自らの共同体における権力争いのいずれかであって、共同体が散り散りになっていくというこ…

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ローマ市民サウロ

 ある姉妹が子どもたちに向けて使徒9:1~19のお話しを始めるに当たって「ユダヤ人社会の自信たっぷりのエリート、サウロ」と述べておられます。  私自身もかねてからそのような認識を持っていましたので、原稿を拝見したときには、思わず大喝采を送りたい気持ちになりましたが、この際ですので、この点について愚考することを少し掘り下げておきたいと思います。  それはパウロという青年の人間性の表面に…

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バラバラ

 今日の日本における最大の問題は、人々がバラバラになっていること、です。  例えば、日本の非正規労働者は約4割で、その多くが女性と若年者です*。  非正規労働の問題点は色々あると思いますが、その最大の問題はほとんどの人がバラバラになっている、ということです。  例えば、非正規労働者の多くが週に3、4日のシフト勤務をしていますが、そうのような働き方になると一緒に働く人や前後の…

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ラジオのお奨め

 先日の記事でテレビを見ないと申し上げました。  しかし、実は私の周りで音の聞こえない時間はほとんどありません。  それは、Radikoで日本各地のラジオを聴いたり、Spotifyなど様々なサイトで音楽を聴いたりしているからですが、今日は先日のテレビの話と比較しながらラジオのことをお話しします。 1 答えをリスナーが考える  ラジオとテレビの大きな違いは、テレビが問い…

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神を殺しに行く者

 現に約70億人の人間が地球上に生きていて、そのうちには、ホンモノかニセモノかは別として、なんらかの神を見上げる民がおそらくかなり広汎に分布している、と私達は経験的に知っています。  ところで、始めて神を発見し、または神がその発見を与えた人間は誰だったのでしょうか。  昔、読んだ小説に「ムーンゲイザー」、つまり月を眺める者という名前のお猿さんが描かれていました。  仲間のお…

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テレビを見るとバカになる?

 子どもの頃にそんなことを聞かされたせいではないと思いますが、高校生の頃からだんだんとテレビから遠ざかり始め、今ではテレビを一切見なくなりました。  だから、NHKの受信料を節約し、部屋を広く使うために、テレビを捨ててしまいたいくらいなのですが、家内が反対するので辛抱しているというのが我が家の現状です。  もちろん、テレビを見ない結果、賢くなったという事実は一切ないのですが、このごろにな…

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礼拝休止についてとても偏った意見

1 設問の誤りについて  評価不能なリスクを前に、進むか、引き返すか、という選択をしたら、当然、引き返すという結論しか出ないはずだ。  一寸先が闇なのに、無闇に進むのは愚か者である、と誰もが考えるだろう。  しかし、本当にそうだろうか。  例えば、車を運転するときに、そのリスクを完全に評価することは不可能だ。  しかし、それでも多くのドライバーは始業点検を行い、…

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