宗教とお金の残念な話


 4月15日に「教会のお金の話」というタイトルで記事を書いて、私の所属教会を例に、ある程度の規模の教会ならちゃんとした事務処理をしているはず、とご紹介しました。

 とはいえ、そうじゃないほうの話も書かないと不公平かな、という気がしたので、少しだけ補足します。

1 キリスト教会について聞こえてきた話

 キリスト教に回心して神学校を卒業し、教会のない町に教会を建てようとしてやってきた牧師先生がいたとします。

 そのような先生方はまずどこか借家を探し、なにか糊口としのぐための仕事をしながらご自宅を教会として開放して、伝道始めるのですが、その段階では、当然、先生のお財布と教会会計の区分経理なんてものはありえません。
 しかし、やがて礼拝に人が集まりはじめ、小さくても土地を買って礼拝堂を建てましょう、というお話が出る頃には、当然、先生のお財布と教会会計の区分経理が成立しているはずであり、牧師以外の信望ある会員がお金の管理をしているはずです。
 ただし、その時点では教会の献金はまだまだ乏しく、牧師もそのことを承知の上で会堂建築を進めようとしているのですから、どうしても謝儀を遠慮したり、また、謝儀の中からたくさんの献金を会堂建築献金に献げたりされるでしょう。
 その結果、牧師の息子さんのお小遣いがある時から全額献金に化けてしまうという悲しいお話しも生まれてくるんだろうと思います。
 また、そういう話を教会員が聞きつければ、暗黙の献金圧力と受け止めることもあるかもしれませんし、そのことについて信徒の家族から良くない噂を立てられる、なんてこともあるかもしれません。

 その点は、残念ながら否定できないと思います。

 しかし、今日の最大の課題は、地方の小さな教会で教会員がどんどん減少してしまい、生活保護以下の収入のなかで、伝道に踏ん張っている牧師先生がたくさんおられるということです。
 そのような教会では、当然に教会会計と牧師のお財布を区分することはナンセンスでしょうが、そのせいで世間から色々の批判を受けているとすれば、とても悲しいお話しだと思います。


2 お寺さんについての推測

 去年、93歳の叔母の葬儀の喪主をしました。

 小さな家族葬でしたが一応、檀那寺からお坊さんに来て貰って、お通夜やら告別式やら一通りのことをしていただきました。
 
 その旦那寺には住職さんと執事さんのお二人がいて、健康の優れない住職さんはお見えにならず、もっぱら執事さんにお世話になったのですが、そのお話しの中で「いただいたお布施は封筒のまま、住職に渡しているので中身はわからない」と伺いました。
 一応、旦那寺としてお経料はいくら、戒名料はいくらと決まっていたので、実務的には困らなかったのですが、教会の財務処理を知っている私にはピーンと来るものがあったのです。
 つまり、住職さんのお財布とお寺に入ってくるお金の区分経理をしていない、ということです。

 旦那寺は大正時代からのゆかりのあるお寺ですし、住職さんと執事さんがいるのですから、区分経理もできそうですが、そうしていないと言うことは、最初から、区分経理するつもりがないんだと思います。


3 神社についての聞いた話

 まぁ、そうは言っても、住職さんと執事さんが手分けして、檀家のお仏壇に毎月、お経を上げてに来てくださるような、町外れの小さなお寺さんなんだから仕方ないかな、と思います。

 しかし、次は全国的にも有名なある神社のお話しです。

 毎年、お正月になると参拝客が殺到して、近頃の御朱印ブームで御朱印所は大賑わいになります。
 とりわけ改元の前後は記録的な混雑だったようですが、そうした忙しい一日が終わりに近い頃、社務所から宮司さんがふらりと御朱印所にやってきて、レジスターの万札を黙って鷲掴みにしてどこかに行ってしまうのだそうです、しかも毎日。
 
 ここまで、お読みくださった方には、もう事態が飲み込めていると思います。

4 問題はどこにあるか

 上述の私の檀那寺では結構、苦労しながらお寺を維持している模様ですし、私の祖父母の頃からお世話になっているので、折々にお布施を包むことはまったくやぶさかではありません。
 逆に、そうしたお寺さんや教会のやりくりの苦労を見るにつけ、奈良、京都、鎌倉などの大きな神社仏閣ではおそらく濡れ手に粟、やりたい放題の状態だろうと思います。
 そして、最大の問題は、宮司さんが鷲掴みにした万札の束が、どこにも記帳されることなく、一切の報告も説明もないまま、どこに流れているのか、それは皆さんのご想像に任せるしかありません。

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